「オタバッツ珍道中」のまとめはこちらからドーゾ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/u3098310/42830121.html
結局ボコは野宿しようと思っていた場所にいた。
俺の一週間分の食料はすでになかった。
夜が明けて俺たちは再び旅に出ることにした。
今度はギサールの野菜を買い与えることで契約が成立。
俺の生活費が…
周りを崖に囲まれたところでボコは急停止し、俺は崖に激突した。
『ボコ!急に止まるな!』
ボコ「クエッ!クエクエッ!(はよ食いもんよこさんかい!)」
ははーん、こいつレナとじじいのことを心配してるんだな。
こいつはなんだかんだ言っても心優しいチョコボなんだよな。
一緒に旅してきたからわかるさ。
『わかったよ、ボコ』
その時だった!背後で地割れが発生!!
ボコは一目散に逃げていった!…俺を置いて…
ちょ…待てよ!このあたりはゴブリンが多いから怖いんだよ!
うわっ!目の前にも地割れが!!
ボコはピョンピョン飛び越えていくが、走り幅跳びの自己ベストが3m50cmの俺にはムリ!
なんとか横の崖をつたって進んでいくと、ボコが立ち止まっていた。
正確に言うとじじいを踏んづけてレナをクンクンしていた。
おのれ~、うらやまし…いやご老人を踏むとは何事だ!
とにかくここは危険だから安全な場所に連れて行かねば。
そう思った俺はおもむろにレナの白い肌に手を伸ばし…
たのだが先にボコが彼女を背中に乗せていた。
俺はじじいもボコの背中に乗せてやろうと思ったらボコは颯爽と走り去ってしまった。
…えーっと…ボクハドウスレバイイノデショウカ?
じじいを背負って地割れだらけの道を進めと?
うん、めんどくさいな。じじいを地割れの中に放り込んでしまおう。
俺はじじいを地面に下ろし…下ろし…コラ、じじい、てめえ離れろ!
コイツ全然気絶なんかしてないじゃないか!
いてて!首を絞めるな!ちゃんと運ぶから!ギブギブ!
…
……
………
ゼハァ…ゼハァ…自分だけでも辛いのにじじいを背負って崖をつたうのは半端じゃなかった…
とりあえずは二人が目を覚ますのを待つか…いやじじいは起きてるけど。
半刻ほどしてレナは目を覚ました。
そこに高台から颯爽と飛び降り登場する俺。
ヤベ、ちょっと足くじいたかも…
『よう』
レナ「オタバッツ!!」
『俺も風の神殿に行くぜ』
レナ「ほんと!?」
『親父の遺言なんだ。世界を旅して見て回れ…』
よし!ここでかっこいいセリフを吐くんだ!
『それに…風が呼んでる』
決まった!これは決まったぞ!俺はいま確実に輝いている!
じじい「とか何とか言ってホントはこの子にホの字なんじゃろう?」
ツカツカツカ…ザシュウッ!!
じじいチョット黙っとけ。安心しろい、峰打ちだ。
ん?ブロードソードに峰なんてあったっけ?まあいっか。
とにかくこれでこれからも彼女のそばにいる口実は出来た。
これからドンドンフラグを立てていくぞ!
この先のトゥールの町へ続く道は隕石の落下の衝撃で塞がってしまったため、
俺たちは別の方法を探していた。
山を探っていると人一人が通れるくらいの穴を発見。
『ボコ、危険だからここで待ってろ』
ボコ「クエッ!(待てやコルァ!約束がちゃうやろが!)」
俺はうまいことボコを出し抜いてやった。
これでもうあんな鳥とはおさらばだ、グッバイ、ボコ、フォーエヴァー♪
洞窟ではゴブリン以上の強敵が現れる。
レナは果物ナイフみたいなのしか持ってないし、じじいにいたっては武器すらない。
ここは俺のアピールポイントだと言わんばかりに先陣をきって戦う。
そしてあっという間にボコボコにされる。
じじい「仕方ないのう、どれちょっとその剣を貸してみい」
じじいはそう言うと俺のブロードソードを奪い取り、敵をあっという間に片付けてしまった。
レナ「ガラフ、すごい!」
じじい「ふむ、どうしてかはわからんが体が勝手に動くのじゃ。
すまんかったの、オタバッツ、ほれ、剣は返すぞ」
『あ、ああ…(じじいめ、ちょっと強いからっていい気になりやがって)』
レナ「ねえ、そんなに強いならガラフが剣を持ってたほうがいいんじゃない?」
『え…でもそれ俺の…
レナ「だってオタバッツ弱いじゃない」
ガーン!
じじい「フム、そういうことならありがたく使わせてもらうとするかのう」
ちょ…じじい、少しは遠慮しろよ。
こうして俺は素手でモンスターに立ち向かうことになった。
その後何度も戦闘不能になったことは言うまでもない。
続き
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