書く。口にできないから。　　　　　　　　　　　　　　　　

無事にヤクを手に入れたので、

明日東京に行くことにした。



東京に行くにも手ぶらじゃなんだし、

手土産でも買っていこうかと三条四条の方に出かけた。

ついでにゲームを売って新型PSP用のポーチも買おうと思ったので、

ソフマップのカードを普段は使わないカード入れに入れ、

そのカード入れをおケツのポケットにねじ込んで外出。

繁華街について、

紀伊国屋で東京のガイドブックを買おうと思って駐輪場にチャリをとめて…

気づいた。

カード入れがない。

どこかで落としたっぽい。

確かにおケツのポケットに入れた時に

「チャリンコ漕いでる間に落っこちそうだな」

とは思った。

でもまさか本当に落とすとは…

カード入れだし、

金目のものはソフマップやタニヤマムセンのメンバーズカードに夏目漱石の千円札くらい。

しかし他人には無価値でも僕にとっては大事な宝物がその中には入っていた。

全国中学生テニス選手権大会記念のチームのメンバーの写真が印刷されたテレホンカード。

大切な思い出の品である。

そのテレカがなかったら「落としたものは仕方がない」と諦めていたかもしれないが、

以前にもテニスの試合で広島広域公園に行く時に

テニスバッグに付けていた全国大会記念のメダルを紛失していたので、

これ以上思い出の品を失いたくなかった。

とりあえずチャリンコで来た道を歩いて逆に辿ってみた。

家に着いても見つからなかった。

もしかしたら持っていくのを忘れたのかもしれないと思って部屋の中も探した。

なかった。

ないないとは思いつつも親切な人が拾って交番に届けてくれているかもしれないと思って

交番に行ってみた。















届いてた。












ビックリした。

自分が落し物らしきものを見つけても華麗にスルーしてしまうような人間だから、

他の人もそういうもんだろうと思ってた。

でも世の中には親切な人がいるんだとわかった。

…今度からは自分も落し物とか見つけたら交番に届けるようにしよう。



連絡はいいとのことで連絡先は残していなかったらしく、

拾ってくれた方に直接お礼を言うことはできなかったからここで感謝の意を表しておこう。

拾ってくれた方、本当にありがとうございました。

ホント大切なものだったんです。

中の千円札抜き取ってくれててもよかったのに…



東京の友達への手土産？

出かけたらまた落とすかもしれないから明日京都駅で買おう。

ガイドブックも駅の地下の本屋で買えばいいや。