書く。口にできないから。　　　　　　　　　　　　　　　　

映画「カラフル」を観てきました。

小説の「カラフル」を読んだのが２０００年、

１０年の時を経て映画を見に行くにあたって読み直した。

そんで映画を観たわけだけど・・・

僕の知ってる「カラフル」と違う

ってのが感想、いい意味でも悪い意味でも。

一番大きかったのはケータイの存在かな。

原作は１９９８年に刊行されてるから中学生がケータイを持つような時代ではなかったけど、

現在は小学生ですらケータイを持つ時代。

そこらへんをちゃんと物語に取り入れていたのは良し悪しだったと思う。

ひろかが援交相手とプロフで知り合ったとかなんか生々しい・・・

原作ではそういうの語られてなかったと思うけど。

真のケータイに誰も登録されてないとか、唱子がネット上でも虐められてたとか、

厳しい方向に原作を改変しているのはなんか凄いね。

あとはちょいちょい引っ掛かるところあったな。

原作では悪い面も描かれていた父や兄が普通にいい人っぽく描かれてたり、

不倫をした母から懺悔の手紙をもらうシーンがなかったり、

真がおばあちゃんっ子だったという設定が追加されてたり、

真と友達になる早乙女くんが鉄ちゃんという設定になってたり。

おばあちゃんの存在なんて、母親の不倫を正当化するためのものでしかないし、

そんなん出すくらいなら母親には真宛ての手紙を書いてほしかったな。

でも一番引っ掛かったのは、真が美術部で絵を全く描かないってところかな。

アレって言ってみればラストへの伏線なわけじゃん？

それをカットするってどうなのかな、と思う。

どうなのかな？僕が読んだのはハードカバーのやつで、

もしかしたら文庫化するにあたって改稿とかしたのかもしれないけど。

・・・でもそれにしちゃ違いすぎるよなあ・・・



けどなんだかんだ言っていい映画だったと思うよ、元の物語がいいわけだし。

芸能人を声優起用ってのはやっぱりなんか受け付けないけど。

昨今中学生以下の子供が自殺するニュースが後を絶たないし、

そういう子たちが見ればいいんじゃないかな！

まあなんといっても

ひろかが思ったより可愛かった

のが一番ですかね！

萌えアニメとかそんなんじゃないけど、やっぱりそういうのは大事だと思うんだ！

さらに言うならひろかが美術室で話しかけてた「まおちゃん」の方が可愛かったけどね！！

お下げメガネカワユスｗ

あれ？真面目な映画でも結局そういう目線で観ちゃってるよ？

ヲタクはダメだね～。