京都じゃないけど
カテゴリ「我的京都」に入れてしまおう。
天候は生憎の曇り空だった。
鈍行の旅という事で朝は早めに出発、チャリンコでJR二条駅に向かう、大体30分くらい。
そして電車に乗る。
山陰本線に長い間乗るのはこれが初めて(二条から京都に向かう2駅分は乗ったことあった)。
二条駅から城崎温泉駅まで約3時間半の長旅。
途中福知山駅で乗り換えるべきところを綾部駅で降りてしまって危うく舞鶴の方に行きそうになってしまったのは内緒。
11時30分、城崎温泉駅到着。
駅を出てすぐに飲泉できる場所があった。
消化器系にいいらしいので元胃潰瘍患者の僕はとりあえず飲んでみた。
なんかしょっぱかった。
12時間後、家に帰ってからひどい腹痛と下痢に見舞われた。温泉の水のおかげで消化器の悪いものを排出しただけだと信じたい。
また、駅の近くに
「さとの湯」という
外湯があったので、
長時間の移動で疲れた体を癒すため&景気付けに早速入ることに。
やっぱり温泉と言ったら露天風呂。
ここの露天風呂からは近くを流れる円山川という川が見えた。
「さとの湯」で旅の疲れを癒し、次なる場所へ向かう。
…と言っても基本的にノープランなのでブラブラ駅前通りを進む。
いかにも温泉街って感じの雰囲気がたまらない。
さすがにどこに行けばいいのかわからないのでガイドブックを見ることに。
足湯に浸かりながら。
足湯だって立派な入浴シーンです><足湯したところに与謝野夫妻の歌碑があった。
…読めない…国語学国文学専修所属なのに相も変わらず不勉強な自分…
とりあえず小腹が空いたので昼ご飯を食べることに。
なんか志賀直哉が『城の崎にて』を書いた旅館の敷地内にある店がガイドブックに載っていたのでそこに行ってみた。
旅費だけで往復5000円以上かかるところを
実質タダで旅行してるわけだから、
昼飯は奮発しようと思って
但馬牛ステーキ定食(2000円)をオーダー。
肉柔らKEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
普段自分で買うようなステーキとは全然違う!(あんまり牛肉買わないけど)
でもなんとなく安っぽい肉のほうが好きだ、舌が肥えてないもの。
志賀直哉ゆかりの宿、
『城の崎にて』の内容はほとんど覚えてない。
とりあえず道なりに進んでみると、ガイドブックに載ってるジェラート屋があった。
食べたかったけど、カップルやら若い娘っ子やらが多くてなんか気後れしてスルー。
その店の近くにはこんなものが、温泉の蒸気でほんのり温かい。
ここらで一休み、近くにあった外湯の
「鴻の湯」へ。
ここは城崎に7つある外湯の中で最も古いらしく、コウノトリが足の傷を治したという伝説もあり、
「しあわせを招く湯」と言われているらしい。
ギヴ・ミー・ハピネス!
ここの露天風呂は庭園風になっていた。
少し道を戻ってロープウェー乗り場へ。
登った先からは城崎温泉や円山川が一望でき、さらには日本海までも見える。
吉田兼好の歌碑もあったり。
そして再びロープウェーに乗り込み下山するわけだが、
城崎のロープウェーには全国的にも珍しいらしい途中駅がある。
途中駅で下車するとそこにはお寺がある。その名も…
温泉寺なんというド直球なネーミングなんだろう…
ロープウェーと温泉寺の拝観券の同時購入で割引があったので拝観券も買っていたのだが、
10人くらいいたロープウェーの乗客の中で途中下車したのは僕だけだった。
おかげで…なのかどうかはわからないけど、お寺のおばちゃんが中を案内してくれた。
鎌倉のお寺にある仏像と同木で作られた仏像やら平安期の仏像やら色々。
中でも個人的ヒットは千手観音。
なんと
この寺の千手観音像は手が八百本以上あるらしい!
普通は数十本程度らしいのに…すごいね。
寺の近くには
城崎美術館もあり、仏像や古墳の出土品なんかが展示されていた。
「三十三」という数には「無限」の意味があるというのを知らなかったのは僕だけだろうか?
京都の「三十三間堂の「三十三」もそういう意味なのか?
ロープウェーに
途中乗車して完全に下山。
今度は駅のほうに向かって歩を進める。
学校の終わる時間になっていて、子供達の姿もチラホラ。
ランドセルに蛍光色のカバーがしてあったのでおそらく1年生であろう、
女の子が男の子に向かって
「責任取ってよ!!」って叫んでた。
田舎の方が性に関して開放的と言うが、まさかこんな年端もいかない子供達が…
(ちなみに真実を言うと男の子のせいで女の子が転んで、痛くて歩けないから何とかしろとかそんな話)
それから近くにあった
「まんだら湯」という外湯に。
ここは露天風呂が小ぢんまりとした檜の桶の風呂となっていた。
僕が入ったときは丁度誰もいなかったので、檜風呂を堪能。
しかしさすがに温泉3つ目ともなると入ることで逆に疲れるようになるね。
さらに駅に向かって歩く。
またまた歌碑(今度は句碑か)発見。
去来先生も城崎に来てたンすね!
芭蕉の句碑もあったらしいけどスルーしてしまった…
ちなみに句碑があった通りは「木屋町通り」というらしい、同名の通りが京都にもある。
それから城崎文芸館に行ってもう一つくらい外湯に行けばちょうど6時過ぎの電車に乗れるだろうと考えてたんだけど…
城崎文芸館の閉館時間が過ぎてた…
あ~、閉館時間とはウッカリしてた…楽しみにしてたのにな…
文芸館である程度歩いてから温泉に浸かろうと思ってたので、
外湯に行くのも取りやめて駅に向かった。
なんかお土産でも買って帰ろうかと思って入った店でも「もう閉めちゃったんですよ」とか言われた。
まだ4時半過ぎだよ?早過ぎない?
結局お土産は何も買わなかった。
城崎温泉駅を5時過ぎに出る電車に乗って帰路に就いた。
二条駅に着いたのが9時過ぎ。
そこからさらにチャリンコで我が家まで30分。
足パンパンの汗ダクダクで温泉がすごく恋しく思われた。
城崎…何もないところだったね。
イヤ、
「何もない」がある(by 風香る人)のか?
多くの文人達が訪れ、作品を残したのも頷ける雰囲気を醸し出してたね。
もしまた行くことがあったら、今回行けなかった外湯や文芸館に行きたい。
…まあもう行くこともないだろうけど。
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