今日(3月4日)は父さんが泊まりに来ていた。
父さんと一緒に哲学の道の方へ散歩に行った。
哲学の道は彼女と付き合うようになって初めてデートに行った
思い出の場所である。
昨日(3月3日)、彼女と初めて喧嘩した。
喧嘩というのかどうかはよくわからないが、
こんなことは付き合って1年10ヶ月の間で初めてだった。
事の発端は先週の日曜日、2月25日にさかのぼる。
その日は昼からデートだった。
夕方には彼女の家に戻り、彼女は晩御飯を食べ、
次の日からあるサークルの合宿の準備に取り掛かった。
僕は
「昼からずっと一緒にいたし、
彼女の明日の集合時間も10時とかみたいだし、
準備もそんなに時間かからないだろうし、
今日はエッチで締めでしょ!
最近ご無沙汰だし。」
とか思って彼女の準備を見ていた。
まあエッチといっても童貞な僕はB´くらいまでしかできないのだが。
そして10時を過ぎた頃、彼女の口から発せられたのは
「じゃあ今日はもうお風呂入って寝るわ」
僕、愕然。
勝手に期待していた僕が悪いのだが、
僕はあからさまに不機嫌になり、失意のうちに彼女の家をあとにした。
一人になるとろくな考えが浮かんでこない。
僕はフランス旅行中のある夜のことを思い出していた。
旅行中、昼は観光、夜は友達と色んなことを話した。
当然その中にはコイバナなんかも入ってくる。
彼女との結婚を考えているという真面目な話から
彼女に潮噴かせたというエロい話まで。
旅行した友達や他の友達カップルの話を聞くうちに、
自分がひどく可哀想に思えてきた。
彼女は結婚はしたくないと言っている。
エッチと言ってもB´までで潮を噴かせるなんて夢のまた夢。
友達みたいに週2以上でバンバンやってるわけでもない。
まあそこらへんの苦悩は前の前のブログ(
参照1・
参照2)でも書いてますが。
帰り道にそんなことを考えていると、
男らしく彼女に文句の一つでも言ってやりたくなり、チャリンコを止め、
彼女に「話があるんだけど行っていいか」と電話した。
タイムマシンがあるなら電話する前の僕をぶん殴って止めてやりたい。
まあ過去は変えられないけど。
出たばかりの彼女の家へとんぼ返り。
彼女は入浴の準備中。
予定を遅らせては悪いので彼女が風呂に入ってる横で
話をさせてもらうことに。
いつもなら彼女の裸体を見ればピンクの感情が涌きあがるところだが、
この日の僕の心は黒い感情で占められていた。
男らしくガツンと言ってやろうと思って戻ってきたのだが
キング・オブ・女々シストの僕はいざとなると全く口が開かない。
結局
これの12ページ目のように
彼女に促されないと話し始められなかった。
男らしさは皆無。
んで僕の口から出るのは…独善的な不満、不満、不満。
そして彼女に「やっぱり結婚する気はない?」と聞いてみる。
以前と考えが変わっているのではないかと少し期待していた。
なぜなら僕も昔は「結婚なんかしない!子供も嫌いだからいらない!」
と親や友達に公言していた(もっともこう言っていたのは
自分がモテなくて結婚できなかった時の言い訳みたいなものだったのだが)
けれど、彼女と付き合うようになって
「彼女と結婚したい。彼女との子供ならきっと好きになれる」
と考えを改めていたからだ。
しかしそんな期待もむなしく、彼女の口から出た回答は
「バリバリ働きたいし結婚はしたくない。子供も欲しくない」
というものだった。
すごく悲しかった。
「本当はドクターまで進むつもりだったが彼女との将来を考えて
マスターで妥協する」と言っている友達もいるというのに、
自分は「好きな人とずっと一緒にいたい」というささやかな願いを持つことも、
好きな人との未来を描くことも出来ないのがすごく悲しかった。
涙が出た。それまでもずっと涙声だったと思うが。
部屋で一人涙を流すなんてことはもはや日常茶飯事であるが、
彼女の前で涙したのはこれが初めてだったと思う。
彼女も泣いていた。謝ってくれた。
言いたい事を言い終えた僕の黒い感情は薄れ、
代わりに彼女を泣かせてしまったことへの後悔が生まれた。
あとはもう「ゴメン」としか言えなかった。
次の日から5日間は彼女は合宿に行っていない。
やはり一人でいるとろくなことが思い浮かばない。
僕の頭の中では後悔と自己正当化の念が葛藤していた。
月曜になったらタウンワークでも見て新しいバイトを探そうと思っていたが、
何もやる気にならず、
彼女といる時間を減らしてはいけないと思ってバイト探しはしなかった。
ひたすらケータイで失恋系の曲を聴いてどんどんネガティブになっていった。
彼女を無理矢理にでも押し倒してヤってしまいたいという妄想にも駆られた。
後悔と自己正当化。
5日間はあっという間に過ぎた。
そして昨日(3月3日)。
朝から父さんが来ていて、京都観光に誘われていたが、
前の日の晩に「起きたらメールする」とメールが来ていたので、
誘いを蹴って連絡を待つ。
12時を過ぎる。
ちょっとお腹が空いてきたが「今ご飯を作ったら
彼女からメールが来たときにすぐに行けない」と思って我慢する。
しかし1時を過ぎ2時を過ぎても連絡は来ない。
2時前にメールしてみたが返信なし。
合宿で疲れててまだ寝てるのかも、と思ってmixiの彼女のログイン履歴を見てみる。
どうせ3日以上になってるんだろうけど、と思いながら。
表示されたのは…『35分以内』。
彼女は携帯からはmixiを見ないから家で見ているのは確実。
しかも起きているのにメールをくれていない。
この時点で不機嫌マックス、怒り心頭。
電話をしても出ない。
こうなったらアポなしで突撃しようとしていたところで彼女から電話。
「合宿で疲れてだるい」とのこと。
最初は会わないことにした。
しかしそれでは待たされたことに対する腹の虫が収まらない。
僕には「彼女の体を気遣う」なんて心の余裕がなかった。
折り返し電話をしてやっぱり行くことに。
「静かにしてる」と電話で言ったが文句を言う気満々。
彼女の家に到着。
彼女、録りためた映画消化中。
「体調悪いんじゃないんかい!」と心の中で叫ぶ。
怒りボルテージさらに上昇。
映画見終わったら文句言ってやろうと思って静かにマンガ読んでたら
何時の間にやら映画見るのやめてご就寝。
また文句言いそびれる。
勝手に僕の中の怒りボルテージ上昇。
ちょくちょく目を開けてると思ったらテレビ見てる。
まあ僕も面白そうと思って見てたから文句は言えないけど
なんとなく怒りボルテージ上昇。
んでその番組も終わって見るものがなくなって、
さあ文句!…といきたいところだけど、
キング・オブ・女々シストな僕はやっぱり口が開けない。
怒りが溜まっていたものの別に彼女のことが嫌いになったわけではない。
5日間会えなかった寂しさもあった。
とりあえずキス。
ずっとキスしていたい。
やっぱり僕は彼女のことが好きなんだと思った。
それでもやはり文句は言いたい。
しかしとりあえずはまず社交辞令。
今回の合宿で彼女は合気道初段を手に入れていたので
それに対するお祝いの言葉。
無理矢理搾りだした心のこもっていない言葉だった。
そして文句!…といきたかったがやっぱり言えない。
なんかきっかけが欲しかった。
きっかけは父さんから来たメール。
夕食は父さんと一緒にとろうと思っていたのだが、
父さんが彼女も一緒にどうかとメールで聞いてきた。
(当然だが前の日曜日のことは父さんには話していない)
メールを彼女に見せながらやっと言葉を発する、
「こう言うてはりますけど、どうします?」
彼女の答えはNo。
こっから僕の文句の始まり。
何時に起きた?起きたらメールくれるんじゃなかったん?
僕にメールする暇と力はなくてもmixiする暇と力はあったん?etc…
一通り文句を言って少しはスッキリ。
「初段取ったら袴はけるんじゃろ?袴プレイできるね~」
なんて馬鹿なことを言ったりした。
今になって思うと本当に馬鹿だ。
「ホントにバカ」じゃなくて「本当に馬鹿」。
あの時の自分死ね。
そして彼女も自分の胸中を吐露する。
合気道などに対する情熱を。
やりたいことの特にない僕が全く理解できてない彼女の考え。
彼女はボロボロ泣いている。
そして最後の言葉。
「別れて。本気よ。」
体中の血液がサーっと凍っていったような気がした。
と思ったら今度は体中が熱くなってきた。
目が回った。
胃液が逆流しそうになった。
イヤだ!別れたくない!
そう思ったけれど何を言っていいのかがわからない。
彼女は相変わらず泣いている。
しかし自分はいやに醒めてて涙が出てこない。
普段一人でいるときはコップ1杯分は余裕で泣けるのに、
こんなときに感情を表に出せない自分が情けなかった。
そこからはよく覚えていない。
お互い嫌いになったわけではない、まだ好きだということをキスで確認して、
お互い一人で少し考えることになった。
彼女の部屋を出る。
新入居を考えているらしい家族と目が合った。
もしかしたら目が赤かったかもしれない。
しかしそんなことはどうでもいい。
彼女を失うことだけが怖かった。
自分の部屋に戻ってやっと涙が出てきた。
ミキサーでかき混ぜられたような頭に襲ってくるのは後悔の念。
一時間ほどして彼女からのメールが届く。
彼女からの着信は着メロでわかる。
「一人で考えたけどやっぱり別れて」
なんてメールが来るんじゃないかと思って開けるのが怖かった。
中身は別れを告げるものではなく彼女の考えが書かれていた。
2年近くも彼女と一緒にいたのに僕は彼女のことなんにもわかってなかった。
僕の彼女と一緒にいたいという思いが桎梏となっていたことに気付かなかった。
僕は本当に馬鹿だ。
今この記事書いてて自分に腹が立って涙が出る。
だから僕も想いをこめてメールを返した。
700文字。
僕の人生で一番長いケータイでのメールになった。
そして再び今日(3月4日)。
お昼を一緒に食べた。
彼女はサークルの用事があったから
一緒にいられたのはほんの2時間足らず。
以前の僕ならブーたれてるところだ。
でももう文句は言わない。
自分の愚かさ、不甲斐なさ、情けなさに気づいたから。
今回のことはまさに「雨降って地固まる」だ。
僕の彼女への想いはよりいっそう深くなった。
他人と比べて悲しくなることもあるかもしれない。
大学を出たらイヤでも離れ離れにならなければいけないかもしれない。
でもそんな不安はとりあえず置いといて、
これからも彼女のことを好きでい続けよう。
いずれ落ちる落とし穴でも掘り続けよう。
そう思わせてくれる今回の事件だった。
付き合って最初の彼女の誕生日に買ったペアネックレス。
(書いてある文字は画像をポイントしたら見れます)
手入れとかしてないからくすんじゃってる。
僕の彼女への想いも少しくすんでいたのかもしれない。
今回の記事を書く上で自分の行動を
ありのままに書いていってみたつもり
(事実と違うものがあるかもしれないが)
だが、本当に自分の身勝手さに驚かされる。
「男らしく」とか書いてるところも全部ただの身勝手だ。
想いもネックレスも綺麗に磨かなければいけないな。
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