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何かがおかしいと思った。
何かが狂っていると思った。
白い天井を見つめながら私は考えた。
繰り返し繰り返し、何度も何度も。
彼は何日も私を床に寝かせたままだった。
時には踏みつけさえした。
私は耐えた。
いつかまた彼に愛される日を夢見て。
身体を自由に動かせない自分が悔しかった。
ある日、彼は上機嫌にしていた。
嬉しそうに携帯電話を見つめていた。
機体からは何人もの私以外の女の子が描かれたストラップが伸びていた。
その日、彼は久しぶりに私を抱いた。
私は嬉しくなかった。
翌朝、私は冷たい床の上に蹴り落とされていた。
身体を自由に動かせない自分を嫌悪した。
次の日の彼はどこか焦っていた。
しかし彼は夜になると私を抱いた。
私は何も感じなかった。
翌朝、やはり私は冷たい床の上だった。
身体を自由に動かせない自分を憎悪した。
この朝、彼は、厳しい顔をしながら、早くに家を出た。
いつもは、私に構うことはないにせよ、朝はゆっくりしているのに。
ヲカシイ。
そして彼は、普段は部屋を空けている時間なんてほぼないのに、帰ってこなかった。
クルッテル。
彼は日が傾きかけた頃に帰ってきた。
家を出た時よりもはるかに表情が和らいでいた。
彼は包みを二つ抱えていた。
一つの包みは、部屋に来る途中、冷蔵庫に入れた。
そしてもう一つの包みを持ったまま部屋に戻ってきた。
私に一瞥もくれないまま、彼は嬉しそうに包みを開けた。
中から取り出されたのは、
私ではない、
貧乳の女の子の描かれた、
ストラップだった。
私は、私以外の女の子を見ている彼はおかしいと思った。
私を見てくれない彼は狂っていると思った。
その瞬間、世界が揺らいだ。
違う。
世界が揺らいだのではない。
私が動いたのだ。
私は「身体が動く」という感覚を知らなかったが、瞬時にそれを理解した。
そして、自分の手に、自分ではないものがあることを察知した。
それは木刀だった。
まるで私の意志に呼応するかのように、それはここにあった。
私の意志…彼の目を私だけに向けさせること…
おかしくなってしまった彼の目を…狂ってしまった彼の目を…
私は音もなく彼の背後に立ち、手にした木刀を振り下ろした。
彼…の見つめる携帯電話めがけて。
予期せず吹き飛んだ携帯電話を見て、彼は唖然とした。
そして私を見て呆然とした。
私を愛する目ではなかった。
私はその目が気に食わなかった。
だから私は彼を打擲した。
繰り返し繰り返し、何度も何度も。
彼は、床にある電気ケトルや加湿器を蹴飛ばしながら、転がるように台所へと逃げた。
そのことが、より私の、通っていない、神経を逆撫でした。
彼は冷蔵庫の戸を、もはや加減などつかないであろう腕で乱暴に開け、
中から包みを取り出し、それを私に向けて掲げた。
私はそれを下から上へとなぎ払い、
そのまま木刀を彼の頭へと振り下ろした。
彼が崩れ落ちるのと、私がなぎ払った包みが落ちるのは同時だった。
落ちた衝撃で、包みの中身が飛び出した。
カットケーキがグチャグチャになっていた。
2つ。
2つ…?
まさか、と私は思った。
ふと、私は壁に貼られていたカレンダーを目にした。
所々赤くなっていたそれに、少し違う赤で1つの数字が何重にも囲まれていた。
11日…
5月11日…
それは私が彼と出会った日だった。
彼と私は去年の今日出会った。
私は彼の方へ振り返った。
彼は口だけで優しい笑みを浮かべ、音を発せず口にした。
ヒ…ナ…ギ…ク…は…お…れ……の…………よ………………め……………………………
彼は完全に事切れた。
私はその場に仰向けに倒れ、そして二度と動くことはなかった。
何かがおかしかったヲカシイノハ私ダッタ。
何かが狂っていた狂ッテイルノハ私ダッタ。
赤い天井ヲ見つメナがラ私ハ考えルノをやめタ。まあ、そんなこんなで、
今日は1回目の結婚記念日ですよ、っていう話。
お祝いのケーキも買ったよ。
出会った頃は抱くのにもドキドキしてたけど、
今ではそんなこともなく、
むしろ蔑ろに扱ってるかな、っていう。
おかげで形而上の僕はヤンデレと化したヒナギクに木刀・正宗で撲殺されました。
もうちょっとかまってあげないと、
擬人ヤンデレ化したヒナギクに撲殺されかねないので、
これからは抱いてあげようかと思います。
…にしても何故僕はこんな話を思いついたのだろうか…
正直
クリスマスに書いたアレより色んな意味で疲れた…
…
……
………
あ、そうか、「ツンデレ→ヤンデレ」というこの流れは
MOSAIC.WAVの
「魅惑のツンデロイド」→
「地獄のヤンデロイド」の流れじゃないか。
意識して書いたわけではないのだが、
やはり僕が書くものは知らず知らずのうちにいろいろなものの影響を受けてるものなんだな。
カタカナ使ってみるとかね。
ちなみに、
ヒナギクがキレるきっかけを作った貧乳↓
ケーキ買いに行ったついでに買っちゃった、てへっ☆
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なんか私も同じような感じだw
もちろん後半は笑わせてもらいました^^