書く。口にできないから。　　　　　　　　　　　　　　　　

今日のレビューは「浅岡雄也」としてのデビュー曲とも言える「Re:start」。アルバム「ウタノチカラ」の２曲目、トラック１はインストゥルメンタルなので歌としては１曲目です。FIELD OF VIEW解散後の浅岡さんの再出発にふさわしい曲だったと思います。

我、U3は小学２年生にして失恋を経験したこともあって失恋系の歌をよく好きになるのだが、「Re:start」も失恋の曲、しかしこの曲はとっても爽やか！！この曲は昼のワイドショーのエンディングテーマに採用されていたのだが、当時高校三年生だった我は当然お昼には学校に行っている。ということでワイドショーの終わる大体の時間にビデオをセットして学校に行ったのだが、最後の最後の一部分しか録画できておらず、サビのラストしか聞けなかった…しかし我は思った、「この曲好きだ！」。最初は爽やか具合から恋愛系、もしくは人生系の曲を想像していたのだが、次の日に改めてちゃんと録画して歌詞を聴くとなんと失恋の曲。

ひとり
仰ぐ青空は　今日もあの日のままで
忘れたはずの痛み胸に迫る
そして
返事は出さずに閉じた携帯のメモリー
消去したんだ　〈Re:start for yourself〉


まだ変えてないよ　Mail addressは…
君からの便りを何処かで待ってる…僕が居た


タイトルからわかる通り、現代人には無くてはならないものとなったケータイを題材にしている。今は遠くに居ても手軽に電話やメールができるが、その分ケータイのメモリーを消去するのは少し躊躇してしまうものだ。しかしrestartするためにはまずメモリーの消去から始めなければならない、そのように意思は固めたものの自分のアドレスを変えることはしない、もしかしたらまたメールしてくれるかもしれないから…強さと弱さを併せ持った歌詞だと思う。浅岡雄也の再出発と同時に我の浅岡雄也の詞に対する再出発にもなったこの曲、ぜひ多くの人に聞いてほしい曲だ。