「約束の冬」を読了しました。
ロマンスとロマンの作品だったような気がします。
留美子が主人公の奇数章はロマンスで、
桂二郎が主人公の偶数章はロマン。
結局留美子と俊国が約束を果たしたのかどうかの描写はありませんでした。
いつもの我なら「最後まで書け!」とでも言うところですが、
今回は不思議と充実感のようなものがあります。
ゴルフの練習場での留美子と俊国は読んでて鳥肌が立ちました。
10年という長い年月を経て結ばれようとしている二人に感動のようなものを覚え、
たとえ約束を果たすシーンがなくてもその情景が目に浮かぶような気がします。
飛行蜘蛛を見ながらちゃんとした告白をする俊国…
二人のこれからの恋の行方も、飛行蜘蛛のようにすぐに落ちるか遠くまで行くのかはわからないけど…
みたいな妄想をついついしてしまいました(笑)
桂二郎の物語のほうはちゃんと約束を果たせていますね。
返すべき人にお金を返せたみたいですし。
一つの時計から紡がれた物語も面白かったです。
今回はここで紹介するような場所を選ぶのも忘れて読みふけってしまいました。
気になったと言えば言えるのは、
下巻の冒頭の謝翠英からのメールの部分、
源氏が嫉妬を知らない男だということだ
小説とはあまり関係のない箇所ですがね。
我は現在恋してますし、嫉妬というものは常について回るものですが、
光源氏は嫉妬をしないという…これは気になります。
…というか我、文学部の学生で国文学を専攻しようと思っているにも関わらず、
源氏物語を読んだことがありません。
読んだことあるのは高校の教科書に載ってるところだけ。
小説の中で桂二郎は自分のことを「無教養」だと自嘲する箇所がありますが、
我も自分が全く「無教養」だと思います。
この冒頭を見て、嫉妬をしない男に興味が湧いたので、
今年中に「源氏物語」を読みたいと思います。
…原文はめんどくさそうだからとりあえずは訳文で。
次は宮本輝の「星宿海への道」を読みます。
現在我のブログはブログランキングに参加してます。
順位が上がると我のやる気がアップするんでよかったら協力お願いしますm(_ _)m
http://www.student-blog.com/univ/ranklink.cgi?id=310u3098 ←クリックプリーズ!
blog name:書く。口にできないから。
Author:U3
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | - | - | 1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | - |
コメントの投稿